募集図面(マイソク)でオーナーが必ず直させる7つの欄|築古アパートで候補から外れないために

管理会社から届いた募集図面(マイソク)を見たら、設備の欄が「エアコン・給湯」の2語で終わっていた。実際にはその部屋、去年の原状回復で独立洗面台を入れ、温水洗浄便座も付けている。書かれていない設備は、検索の条件で外されても文句が言えません。

結論からお伝えすると、写真を撮り直すより先に、マイソクの「文字の欄」を直したほうが早く効きます。写真は撮影の手配が要りますが、文字は今日中に直せます。ここでは、築古アパートのオーナーが必ず見る7つの欄を挙げます。

設備欄に書き漏れが起きやすいもの。独立洗面台、温水洗浄便座、宅配ボックス、TVモニターホン、追い焚き、コンロの口数。

マイソクで必ず見る7つの欄

  1. 設備欄/実際に付いている物が全部書かれているか。独立洗面台、温水洗浄便座、宅配ボックス、TVモニターホン、追い焚き、コンロの口数。書かれていない設備は、無いものとして扱われます
  2. 初期費用の総額/敷金・礼金だけでなく、鍵交換代、清掃費、保証会社の初回保証料、火災保険料まで並んでいるか。合計が見えないマイソクは、問い合わせの段階で敬遠されます
  3. 入居可能日/「即入居可」なのか「相談」なのか。空いているのに「相談」のままだと、急ぎの人の候補から外れます
  4. 鍵の所在/現地キーボックスか、管理会社の事務所か。ここが書いていないと、案内する側は確認の電話を1本入れる必要があり、その1本で後回しになります
  5. 備考欄の「相談可」の中身/ペット相談可なら種類と頭数、二人入居可なら続柄の条件、楽器や在宅ワークをどこまで認めるか。「相談」とだけ書くと、条件が厳しいほうに読まれます
  6. 取引態様と広告可否/図面の下部にある欄です。他社が広告に載せてよいかどうかがここで決まるため、載せてほしいのに不可になっていないかを確認します
  7. 間取り図の方位と面積の単位/方位が入っていない、洋室の帖数が実際と違う、といったずれは築古の物件で起きやすい部分です。数字が違うと、内見のあとで説明が必要になります

オーナーがマイソクを直させてもいいのですか?

作るのは仲介会社や管理会社ですが、そこに書かれている条件を決めているのはオーナーです。事実の誤りと、書き漏れている設備を伝えるのは、越権ではありません。

伝え方は、直してほしい箇所を1回でまとめて出すのがいちばん通ります。

  • 写真を撮った日付と、設備を入れ替えた日付を添える(「昨年10月に洗面台を交換済み」)
  • 推測ではなく現物で伝える(型番の写真を1枚送るだけで済む)
  • 「直してください」ではなく「この設備が抜けています」と事実で書く
  • 条件そのものを変えたい場合(礼金・入居可能日)は、直す前に判断を先に決める

「消毒料」「室内除菌」のような任意の項目が総額を押し上げている場合は、欄を直す話ではなく項目そのものを見直す話になります。

直したあと、効き方が分かれるところ

文字の欄を直しても、変わるのは「候補に残る確率」までです。内見に来てからの判断は、部屋の状態と写真で決まります。

  • 写真の枚数と順番は、マイソクとは別の作業です。1枚目に何を置くかで開かれる率が変わるので、写真は何枚・どの順番で載せるかを先に済ませておきます
  • 部屋そのもの/設備欄を正しくしても、水回りのにおいが残っていれば決まりません。内見前にどこまで掃除するかが土台です
  • ネット環境/築古では「無料インターネット」の有無が検索条件になります。導入するかどうかは別に判断する話ですが、すでに入っているのに書かれていない例は本当にあります
  • /現地で開けられるかどうかは、書くだけでなく実際の運用を変える必要があります(鍵が現地対応でないことの機会損失

直したのに問い合わせが増えないとき

設備欄も総額も直したのに動かない場合、原因は図面ではなく条件そのものにあることが多くなります。ここから先は、賃料を下げる話に飛ぶ前に、募集の出し方を順番に確かめる話になります。掲載されている会社が1社だけになっていないか、そもそも自分の物件がポータルサイトに載っているか、写真の1枚目が外観のままになっていないか。図面の文字は「候補に残るための最低条件」であって、それ自体が集客する道具ではない、と考えたほうが判断を誤りません。

マイソクを直してもらうまでの順番。図面を1枚取り寄せ、設備欄と実物を突き合わせ、初期費用の総額を確かめ、抜けと誤りを1回でまとめて伝え、写真と部屋の状態を整える。

年に1回は、自分の物件のマイソクを取り寄せる

マイソクは、募集を出したときに一度作られると、その後は更新されないまま使い回されることがあります。設備を入れ替えても、原状回復で内装を変えても、図面の文字は古いままということが起きます。

埼玉・千葉県西部・栃木県南部のように複数の仲介会社に物件が回るエリアでは、古い図面がそのまま各社に残っている状態にもなり得ます。年に1回、あるいは退去のたびに、いま出回っている図面を1枚もらって読み返すだけで防げます。

今日やることを1つだけ選ぶなら、いま募集中の部屋のマイソクを1枚取り寄せて、設備欄と初期費用の総額の2か所だけ見てください。抜けが1つも無ければ、そこは合格です。

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